選手&応援団&監督=ピアノレッスン!?
第9号
令和5年3月3日
さくら音楽教室
こんにちは!さくら音楽教室です。コロナとの付き合いが続く中、少しずつ春の訪れを感じています。
去る12月11日(日)に無事発表会が開催され、生徒さんたちの成長を実感する素晴らしいステージとなりました。
その後も、生徒さんたちは引き続き、それぞれのペースでレッスンを続けています。「あこがれの〇〇という曲を弾きたい」と新たな目標ができた生徒さんや、新しいテキストを薦めると「やります!」と決意のこもったお返事を返してくれた生徒さん、また、年明けからレッスンを始め、仕事や家庭と両立しながら音楽をめいっぱい楽しんでいらっしゃる生徒さん、この春からピアノを習いはじめる幼少の生徒さん・・・・・・、皆さん、“自分のペースで”ピアノに関わり続けています。指導者として、とてもうれしく思いながら、日々レッスンをしています。
ピアノは、ちょんと鍵盤に触れればすぐに音が出ます。弦や管楽器などと違い、非常に演奏をしやすい楽器です。
しかし、どのような道具にも正しい使い方があるように、ピアノにも、椅子の座り方から手の置き方など、「正しい弾き方」があります。
また、生徒さん一人ひとり、性格があって個性がありますよね。どのようなテキストを使ったらよいのか、楽譜を一冊仕上げたときにどれくらいの力が伸びるのか、また、練習のペースや、レッスンから次のレッスンまでに自宅でどのような場面に何分ピアノにさわれるのか、周りの家族から応援されたほうがうれしいのか、そっとしておいてもらった方がピアノを弾く気が向くのか(子供時代の私はこうでした)・・・、それぞれがそれぞれに違いますね。もちろん親子でも違います。
また「やりたいこと」と「できること」が違っていて当然です。その差を近づけていくこともレッスンのひとつです。
どうか、焦らず、“自分のペースで”続けてくださいね。
時々、保護者様から、ご家庭でお子さんがピアノを練習する際の関わり方について相談をお受けします。また時には、保護者様ご本人が気づかないまま、ちょっとした言葉かけでお子さんに心理的なプレッシャーをかけてしまっている場面をお見掛けすることもあります。
ご家庭でどのような関わり方がベストなのか。距離感って本当に難しいですね。
お子さんそれぞれに個性があり、関わり方は本当に千差万別、そして、成長過程やお子さんのご様子(受験前、など)その時々でベストな関わり方も違ってきたりしますが・・・・・・
「スポーツの応援」と同じように捉えてみたらどうでしょうか?
普段テレビでは野球やサッカー等、スポーツの試合が時々行われています。また、ご家族や友人知人が出場するスポーツの試合、大会などを想像してみてください。
そういった時は、どのような心持で応援をしますか?「がんばれー!」と声援を送ったり、気持ちを念じていたりしませんか。そのとき、選手に対してどんな気持ちでいるでしょうか。
・・・「きっと勝つ」、という、選手を 信じる 気持ちでいるのではないでしょうか。
これをレッスンに置き換えると、
●選手 = 生徒さん
●応援団 = 生徒さんの周囲にいる人(ご家族、友人など)
●コーチ・監督 = 講師
という関係になります。
保護者様ご自身が、スポーツでいう【応援団】として、選手(=お子さん)に接するとしたら、どのようにしたらベストでしょうか?
選手・応援団・コーチの三者関係と、【応援団】というキーワードが、ひとつの手がかりになれば幸いです。
大島桜